アロエと言えば、管理人の場合まず「やけど」の手当が頭に浮かびます。
始めて他人の皮膚の症状を見ていて、処理が早いと見事に再生したことに驚いた経験が有ります。
後、ちょっとしたけがにアロエ軟膏という物も有りました。
しかしアロエの潜在能力は高く、消炎効果と殺菌効果を併せ持ち、炎症を沈めて、その原因となる菌を殺すことで、体に起きているほとんどの問題を解決することから「医者いらず」と別名を持つ優れものです。
今回は食する部分でのアロエについて書いてみたいと思います。
サボテンの仲間と思われがちですが、アロエはユリ科アロエ属の総称の植物で、種類は非常に多く500種類ほどの品種があり、雑種も入れると数千種類にものぼります。
日本で健康食品に利用されているのは、キダチアロエとアロエベラの2種類で野菜の一種になります。
他のユリ科の野菜としては、玉ねぎ、にんにく、アスパラガス、ニラなど、いずれも体によいと言われる野菜です。
日本では主にキダチアロエが多く栽培されていて、アロエベラと比べると一部成分は少ないのですが、他の主な成分は濃度が高く、便秘や他の病状にもその効果が高いので、それぞれ症状に合わせて、使い分けすればよいと思います。
アロエベラは、西インド諸島のバルバドス島に自生していたものが広まり、現在は主にアメリカのテキサス州や南米の乾燥地帯で栽培されています。
食するという観点から言うとアロエベラの方が、キダチアロエと違って苦味は少ない上、肉厚なので、向いているとは思います。
アロエは生で食べるのが一番効果的ではありますが、熱にも強い為、煮詰めても、ほとんど効果は減少することなく、人間が持つ治癒力を高め症状を改善してゆきます。
よくみかける市販のアロエ入りのヨーグルトなども、アロエベラの葉肉を利用したもので、ゼリー状の部分は味に癖がないので、さまざまな料理に使用出来ます。
ネットや雑誌でもアロエのレシピや作り方はたくさん紹介されていますので、一番ポピュラーなヨーグルトに混ぜたり、そのまま刺身、お茶、お酒に混ぜたり、サラダや酢の物に加えてみたり工夫してみてください。
刺身風な食べ方として、おしょうゆやポン酢でもお好みで。
根本から切り取り、三等分ぐらいに切り、両脇のトゲを除いて、両面の皮を切り取ってゼリー状の部分を取り出します。
適当な大きさに切り分けて、沸騰したお湯に落とします(3分ほど)、冷水でしめると更に歯ごたえが出ておいしくなります。
アロエベラを育ててみよう。
アロエベラは、その生命力の強さでほとんど、手をかけなくてもの育ってくれます。
鉢植えの場合、どんどん大きくなるので、想定して少し大きめの鉢で深めに植えます。
アロエベラは熱帯植物ですので本州より北の地方では冬場は室内で育てます。
水をあまりやり過ぎないように注意。
特に食する部分で効果的な症状として…
健胃
アロエは、その消炎効果で粘膜の傷を修復しますが、粘膜に対しては特に有効と言われています。
そのため、胃の粘膜が修復され健胃効果が高いと言われています。
便秘や下痢
アロエは、腸内の善玉菌を増やすため便の質が良くなると言われています。
また、胃腸の傷に対する消炎反応によって胃腸が本来の動きを取り戻し、ぜん動運動が活発になるそうです。
そのため、便秘にというより、腸全体を整えてくれる効果があります。
今ではアロエは、化粧品、石鹸、ハンドクリーム、軟膏、などにも含まれてるだけでなく、ヨーグルト、アロエ酒、お茶など幅広い使われ方をされています。
アロエには、食用のキダチアロエとアロエベラ以外にも、化粧品や薬として利用されているものに、ソコトラアロエ、フェニックスアロエ、アフカアロエ、リーナアロエ、スピカータキュラソアロエ、ケープアロエ、ナタールアロエなどがあります。
アロエの栄養と言えば多糖類が注目されています。
多糖体多糖類とは、アロエベラに含まれているぬるぬるした繊維成分のことで、免疫力を高める力があるとされる成分なのですが、多く摂取すると腸内環境を整えられることで、免疫力が向上するといわれています。
この多糖体が乳酸菌によって多く作り出される事も解ってきました。
多糖体が多く含まれている食品として、ヨーグルト、バナナ、ジャム、サトイモ、長芋、納豆、オクラ、ナメコ、めかぶetc.
多糖体が不足すると、全身の生理機能が衰え、老化が進み、たとえば心臓の働きも水分が不足すると悪くなったり、腎臓も水分がなければ活動できないなど、人間の若さを維持したり、生命を維持するために欠かせない大切な成分と言えるでしょう。
多糖体の分子量が大きいほど、ねばねばが強く、健康に役立つ効果が高いと言われていて、アロエベラの多糖体は 45万個の単糖で構成されていて 分子量が大きくねばねばが強いことでもおすすめです。
ちなみに、キダチアロエは、5~6万個の単糖で構成されています。