黄連解毒湯のぼせ、肩こり、イライラ、高血圧にともなう諸症状などに用いる漢方薬で、体の熱や炎症をとり、機能の亢進をしずめる働きがあります。
体力があり、ほてり、不眠、動悸、胃炎、鼻血などの出血、のぼせぎみで顔色が赤っぽく、いらいらする傾向がある方の胃炎、二日酔、不眠症、ノイローゼ等に用いられています。
炎症や充血のため、顔の赤い人にむいていますが、たいへん苦みが強いので、冷まして飲んでもかまいません。
【配合生薬】
黄連(おうれん):1.5~2g、黄柏(おうばく):1.5~3g、黄ごん(おうごん):3g、山梔子(さんしし):2~3g
これらの相乗効果で、よりよい効果を発揮します。
【適応症】
比較的体力があり、口が渇き、のぼせ気味で顔色が赤く、イライラなどの神経症状がある場合の吐血、鼻出血、下血、動悸、脳出血、高血圧、不眠症、ノイローゼ、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、どうきや血栓や出血などに用いられます。
【使用上の注意】
体力の衰えが激しい場合、全身倦怠や下痢などの症状が現れることがあります。
体力の充実している「実証」向けの方剤です。したがって、体の弱い虚証タイプの人には向きません。