小清竜湯はアレルギー性鼻炎や喘息などに用いる漢方薬です。
発汗作用があり、体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散させます。また、水分バランスを調整する働きもあります。
体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るもの、気管支炎、気管支ぜんそく、百日咳、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症 などに用い、体力が中くらいの人に向く処方です。
【配合生薬】
麻黄(まおう):2~3g、芍薬(しゃくやく):2~3g、乾姜(かんきょう):2~3g、甘草(かんぞう):2~3g、桂皮(けいひ):2~3g、細辛(さいしん):2~3g、五味子(ごみし):1.5~3g、半夏(はんげ):3~6g
麻黄は咳やゼイゼイする喘鳴をおさえ、おだやかな発汗・発散作用のある桂皮、痛みをやわらげる芍薬、咳やアレルギー症状をおさえる半夏や五味子、細辛などが含まれ、これらの相乗効果で、よりよい効果を発揮します。
青竜の青は麻黄の色の青さから名付けられ、症状の激しい場合は大青竜湯という物がある。
【適応症】
感冒、気管支炎、気管支喘息、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、を改善します。薄い痰、咳、鼻水、尿量の減少、むくみなどをともなう人に用いられます。
【使用上の注意】
アルドステロン症、ミオパシー、低カリウム血症のある人は使用できません。病後で衰弱している人、著しく体力の衰えている人、著しく胃腸の弱い人、発汗傾向の強い人、循環器系に障害(狭心症、心筋梗塞など)またはその既往歴のある人や、食欲不振、吐き気、嘔吐、重い高血圧症、重い腎障害、排尿障害、甲状腺機能高進症のある人、妊婦なども使用できない場合があるので、医師または薬剤師に相談してください。
発疹やかゆみなどの過敏症状が現れることがあります。