カイロプラクティック(脊椎矯正療法)は、背骨のズレを調整し、脳から背骨を通る神経の流れを良くすることにより、体全体の機能を高めるという考え方です。
背骨(脊椎)は24個の椎骨があり、首の部分は7個の頸椎があり哺乳類はほぼ共通です。
胸椎は12個・腰椎は5個で、その下に仙椎、尾椎が一枚の骨のようになり、仙骨、尾骨と呼ばれています。
特に重要なのは、第1頸椎(環椎)で頭部を左右に回転できるような形状になっています。
背骨の中は神経の束である脊髄が通っていて、脊髄は31個の節に分かれています。
そしてそれぞれの節から脊髄神経が広がり、脳からの指令を全身に伝えます。
カイロプラクティックの長所は、対処療法ではなく根本療法であることが上げられます。その場しのぎの療法では、その部分だけを見ているため何かの折りには繰り返します。
背骨の軸を正すことにより、根本から修正してゆく事が将来的に効果があります。
逆に、短所を上げると薬や注射を使用しない事から考えられるように、細菌性の病気などはカイロプラクティックでは治せないという事になります。
さらに、老化からの物理的な生理的な現象にも対応は出来ません。
西洋医学と東洋医学が協力し合う事が大切なように、カイロプラクティックも他の療法や医学と協力して、少しでも人類の為に役立つ強力な療法として考えれば良いと思います。
骨という物質は本当に耐久性に優れていて、尚かつ背骨の場合、中にスポンジのような骨髄が網目のように詰まっていて、大切な血液の製造工場になっています。
背骨は頸椎・胸椎・腰椎というリング状の椎骨の積み重ねで成り立っていて、その椎骨と椎骨の間から出ている脊髄神経が、さまざまな臓器や筋肉を支配しています。
ここで椎骨の簡単な見つけ方の目安
上から…
第一頸椎=耳たぶのやや後方の乳様突起の下端を水平に結ぶ所
第七頸椎=頸椎の中でもっとも突出した所
第一胸椎=急に突起が大きくなる所
第三胸椎=肩甲骨の内縁を水平に結ぶ所
第七胸椎=肩甲骨の下端を水平に結ぶ所
第十二胸椎=肘の部分を水平に結ぶ所
第三腰椎=おへその裏側の所
第四腰椎=腸骨の頂点を水平に結ぶ所
《日常生活での注意点》
カイロプラクティックの考え方で日常生活を見直すと…
体を横にした時の注意点としては、寝ながらのTVや読書・柔らかい布団や高い枕。
座る時の注意点としては、あぐら・横座り・片足を組む座り方。
後はハイヒールとカバンの肩掛け(いつも同じ方の肩にかける習慣)
と日常生活の中で悪い習慣を、意識して矯正し、体をいつもほぐしているような状態を保つ事が大切。
なんとなく、体調が悪いときは一度、カイロプラクティックを経験してみるのも良い勉強になると思います。