歴史は古く、古代エジプト人やアメリカインディアンも背骨を中心に、人体に直接さわったり、圧迫したりして病気を治す療法はおこなわれていました。
それを近代的に科学性を織り込んで登場したのがカイロプラクティック。
カイロプラクティックは1890年代に、アメリカで民間療法士のダニエル・デビット・パーマー(D.D.パーマー)により、脊椎のアジャストメントの研究を重ね体系化され、アイオワ州ダベンポートに、パーマー・ カイロプラクティック大学を創立したのが始まりとされています。
彼は、使用人(掃除夫)ハーベイ・リラードの背骨の1つが後方に隆起しているのを見つけ、リラードの了解を取り、その背骨を後ろから前に矯正したところ、長年悩まされていた難聴が偶然改善したことがきっかけとも伝えられています。
薬剤を使用しない手技療法の「カイロ」はギリシャ語で「手」、「プラクティック」は「技術」という意味で、現在のアメリカでは公認の医学(公認資格カイロプラクティック医師=D・C)として、パーマー系、ナショナル系の2系列の大学があります。
ガンステッド・カイロプラクティック
創始者のD.D.パーマー、その後継者の息子のB.J.パーマー、その正統な流れを引き継いだひとりであるクラレンス・ガンステッドが完成させたシステム。
基本はあくまで、自然治癒力を高める手助けをするという考え方。
その、ガンステッド・カイロプラクティックの世界で、3人目のアンバサダーを授与された優秀な日本人がいます。
鎌倉ドクタードルフィン診療所の松久 正院長で、一般の人のためにピンポイント療法というものを発案しています。
ピンポイントの見つけ方
①首の力を抜いて顔をまっすぐに向ける。
②耳たぶの付け根のすぐ裏の硬い大きな骨の出っ張りのすぐ下(骨が突き出た所)がポイント。
③左右の手の中指の先端で左右のポイントを同時に押す。
④押してみて痛みや不快な感覚がある所がコンタクトポイント。
コンタクトの仕方
①首の力を抜いて顔をまっすぐに向ける。
②ポイントのある側の手の中指の先端でポイントを押す。
③60秒間、押し続けながら腹式呼吸を行う。
息を鼻からゆっくり吸って、おなかをふくらませます。
息を吐くときはゆっくり、おなかをへこませます。
一日に何度でもよく、強く押さないことが重要。
朝晩は必ずやること。