口呼吸と鼻呼吸

最近、呼吸で問題になっている項目に、口呼吸があります。
正しい呼吸の仕方はもちろん鼻呼吸で、鼻毛や奥くにある繊毛(せんもう)が空気中のほこりを取り、乾燥した空気を適度な湿度にして、のどや肺にとって刺激の少ない空気にする機能が備わっているからです。

 

口呼吸をしてしまうと、乾燥した冷たい空気が口から直接体内に取り込まれることで、口腔内・喉が乾燥し、細菌などや直接侵入、粘膜に炎症が起きてしまいます。

 

ここで口呼吸をしている可能性をチェックすると…

◆いつも口を開けている人
◆唇が渇きやすい人
◆口の中がネバネバしている人
◆のどがヒリヒリする人
◆のどにタンがからんでいる人
◆口臭を感じる人
◆出血したり歯石がたまる人
◆前歯に汚れやがつきやすい人
◆口内炎ができやすい人
◆虫歯ができやすい人
◆歯並びが悪い人
◆風邪をひきやすい人
◆いつも鼻が詰まっている人
◆肌が荒れやすい人

などに思い当たる項目のある人は要注意です。


基本的に、人間以外の哺乳類は口呼吸をしません。
哺乳類でも人間は、しゃべるという行為において、始めて口呼吸が可能になります。
通常健康な人は、会話以外の場合は殆ど他の哺乳類と同じように鼻呼吸をしていて、
食事をしている時と、水を飲むとき時など、口に物を入れているときは、口呼吸していません。

口呼吸の原因は、乳幼児の早過ぎる哺乳行動の禁止が、口呼吸の習慣を作りだし、後々の口腔機能の発達の未熟さ、しつけの悪さが、日本人型口呼吸を生み出しているという説。

さらに食生活の変化などが考えられますが、大人では唇を閉じる顔の筋力が衰えている可能性が高い。
ゆえに顔、口の筋肉を鍛えることで口呼吸を鼻呼吸にできます。

 

口呼吸をしてしまっている人でも、起きている間は意識的に気をつけることができます。

しかし、気をつけなければならないのは睡眠。
睡眠時の口呼吸にも気をつけなくてはなりません。

 

睡眠時に口呼吸をしているかどうかは、いびきでわかります。口呼吸をしている人はいびきをしていることが多いのです。

いびきの問題の一つに呼吸が不十分で酸欠状態になることがあります。
気道が狭くなっている状態で無理に呼吸をすることが、睡眠不足になり、睡眠障害につながります。

 

水泳等の顔が水に濡れるスポーツ、過激なスポーツの後は口呼吸になることが多く、注意が必要です。

 

口呼吸のマイナス面
◆口呼吸により、口の中が乾燥することにより、口腔内免疫力は極端にダウンする
◆いつもウイルスにさらされている為に、血液中の抵抗力がダウンする
◆口呼吸によって舌は乾燥状態になることから、舌苔の付着や味覚細胞にも悪影響を与える。
◆いびきの原因だけでなく、突然死や、運転時居眠りの原因といわれる睡眠時無呼吸症候群の危険もでてくる。

直葬・天国への引越