5~10m先を吹き矢で狙い、点数を競う生涯スポーツで、腹式呼吸の使用で老若男女に人気のあるスポーツ吹き矢。
1998年に発足した「日本スポーツ吹矢協会」 電話03-3538-5837
筒は長さ120cm・内径13mmで、グラスファイバーやカーボン樹脂製です。
吹き矢は、長さ20㌢で時速約150㌔で飛ぶ事をふまえ安全性を考えて、先端の金属部を針状ではなく、丸まった形に加工され胴の部分はビニールフィルムで軽量化を図られています。
的シールを貼る台は、大きさは約330mmで発泡ポリエチレン製です。
的シールは紙製で、円心から3cm・6cm・9cm・12cmの同心円がプリントされています。
競技では1ラウンド(3分以内)に5本の矢を吹いて、規定によるラウンドを競技し、その合計点を競います。
的は中心の白い部分が7点、その外側の赤い部分が5点、その外側の白い部分が3点、さらに外側の黒い部分が1点です。
(平成20年7月1日付 改訂)
但し、目的は点数至上主義ではなく楽しさや健康、精神面の鍛錬の重視ということになっています。
高齢者には肺機能の強化に、子供には集中力の強化に、大会では、老若男女を問わず車いすの人や子供が楽しそうに参加しています。
少しマニアック?と書くと怒られますが、スポーツ吹き矢を知ったのは友人がやっていて(全国大会もあるらしい)、話を聞くとこの項目の呼吸にいいものだと感じました。
独特の呼吸法は「吹矢式呼吸法」といわれ、ゆっくりとした一連の動作のなかで、腹式と胸式の両方を用い、吹く直前に腹式呼吸で大きく息を吸い込み、この時に横隔膜を下げ、一気に息を吐くことで横隔膜を上げます。
この行為が、強い胸式・腹式呼吸力によって肺の深部まで酸素を送りこみ、内臓に停滞している古い血液を送り出し新しい血液が送り込まれるため、内臓器官が活性化し、さらに腹筋の強化にもなり、胸筋と胸式呼吸力が強化されます。
この動作でスポーツ吹矢式呼吸法は、静かなエクササイズと呼ばれています。
一日20分吹けば、ごはん一杯分のカロリー消費ともいわれています。