あくび(欠伸)

あくび(欠伸)は、漢字のとおり、からだが曲がった状態の「欠」と背伸びを意味する「伸」から、心身ともに縮んだ状態を伸ばす状態を示しています。

 

あくびの原因は睡眠不足にあるように思えますが、基本的には酸欠状態を防ぐために、体が自然に行う、口を大きく開けて深く息を吸う呼吸動作(深呼吸)と言えます。

 

ただ、眠たいときや疲労が溜まっている時以外にも、
つまらない会議?や授業?などの退屈な時
極度の緊張状態が続いた時
寝起きの、「あーあ、よく寝た」という時にもでます。

 

「脳の活動レベルが低下している」ということが共通項として考えられ、平常時よりも多くの酸素を脳に送る作業が「あくび」と言えるでしょう。

 

眠たいときにあくびがでるのは、新鮮な酸素を取り込むと同時に、脳に刺激を与えて眠気を一時解消するためと言われます。


口を大きく開けることで、あごの筋肉が伸ばされ、その刺激が脳に伝わって、大脳の働きが活発になるので、意識がハッキリするという感じで、ガムをかむと眠気が飛ぶのと同じ原理と言えます。

野口整体の「活元運動」では=体が勝手に動いて自律的にバランスを取る動き(あくびや貧乏ゆすり)などを意識的にやるのですが、あくびなどは、思いっきりやり、涙も思いっきり流すぐらいの気持ちでやると眼や首の疲れが取れます。
涙を流すことはいろんな面で大切です。

 

あくびで注意して欲しいことは、生あくびは、脳の病気の初期症状の一つとして知られています。
たとえば、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などの病気は、あくびを症状のひとつとするので、あくびが止まらない、あくびがままならない、という場合は、一度医療機関で脳CTや脳MRIの検査をしてもらうことをおすすめします。

 

また、狭心症の発作が起こると冷や汗とともに、あくびが出ることもあり、よく問題になっている睡眠時無呼吸症候群による睡眠不足があくびの原因になっていることも考えられるので不安な方は診察を受けてみるべきかもしれません。


あくびの生物学的意義はまだ解明されていませんが、あくびは哺乳類以外にも爬虫類、鳥類などにも起こることが知られており、発生学的に古い行動だと考えられていますが、その生理学的意味は、人間のあくびと同じだそうです。
犬や猫等の動物のあくびは、赤ちゃん同様、本当にかわいい。

直葬・天国への引越